乳がんとは

乳房組織にできる癌腫のことです。日本では乳がんによる死亡率が年々増えてきています。欧米ではもともと乳がんの患者が多く、国家プロジェクトとしてマンモグラフィ検診受診キャンペーンなどの乳がん対策が行われています。欧米では乳がん検診受診率が70%を超えています。それに伴い死亡率も年々減り続けています。日本では、乳がん検診受診率が10%程度です。乳がんの死亡率を減らすためには、マンモグラフィ検診で早期発見することが大切です。

スポンサードリンク
スポンサードリンク

乳がんのしこりの見つけ方

乳がんは自分でしこりを見つけることができます。常日頃から乳房をチェックしておくと小さな変化にも気付くと思います。通常であれば、大体3センチくらいのしこりだと気付くのですが、常日頃から乳房の状態を気にしていれば1センチ大のしこりも分かるようになります。2センチ未満だと乳がんの病期でいうとステージ1にあたり、10年後の生存率も90%と高いのです。乳がんは早期発見すると治る確率もグーンと上がるので、毎日チェックしてみてください。お風呂の時に、石鹸をつけて乳房を内側から外側へ向けて指の腹で円を描くようにチェックしてください。脇の下の部分も忘れずチェックしましょう。乳房の形や大きさに変化がないか、ひきつれなどがないかもチェックしてください。最低でも1ヶ月に1回くらいは自分でチェックしておくことをおすすめします。

乳がんの症状・治療方法

乳がんの症状は、しこりが出来る、乳頭が陥没する、乳頭から分泌液がでる、皮膚のひきつれ、乳房にくぼみができる、などがあります。治療法は、進行状況にもよりますが、手術、放射線治療、薬物治療があります。手術といっても、乳房の一部分を切除する手術、乳房全部を切除しリンパ節は残しておく手術、乳房とリンパ節を切除する手術、乳房とリンパ節と大胸筋や小胸筋を切除する手術、と進行状況によって手術で切除する部分も変わってきます。乳房を切除されても乳房再建術で乳房を形成することもできますが、担当の医師とよく相談してからの方がいいと思います。乳がんの治療は、病状に合わせて、手術、放射線治療、薬物治療と組み合わせて行われます。

早期発見するために

やはり定期的に検診することをおすすめします。自治体が行っている健康診断や、人間ドッグ、乳がん検診を行っている病院などで受けることができます。できれば30歳くらいから毎年1回は検診することをおすすめします。マンモグラフィ検査は、装置の精度や技師の撮影技術、医師の読影力などが大きく関わってきます。医師や技師、病院、施設などがマンモグラフィ検査の認定を受けているところで検診されることをおすすめします。

乳がんのしこり

inserted by FC2 system